音声によるコミュニケーションは人間の社会的活動の基盤をなすものであり、言葉を聞く上で障害を持つ方に、様々な場で情報保障を提供することが強く求められています。2016年から施行された障害者差別解消法でも「必要かつ合理的な配慮」を行うことが義務づけられています。このような情報保障、特に字幕付与に関して最新の技術を紹介し、意見交換を行なう場として、本シンポジウムを開催してきました。
本シンポジウムの10回目の開催に際して、原点に立ち返り、教育現場や講演会場における情報保障・字幕付与について、音声認識の導入を含めた現状報告と議論を行いたいと思います。難聴者・中途失聴者・ろう者の皆さん、要約筆記者、教育関係者、速記者、情報通信技術(ICT)研究者など、字幕付与技術に関心のある皆さんの参加をお待ちしています。
☆日時 2018年12月 8日(土) 午後1時30分〜5時30分
☆場所 京都大学 総合研究8号館 3階NSホール (京都市左京区吉田本町)
京都市左京区吉田本町
...アクセスマップの59番の建物
☆定員 200名
参加無料、ただし懇親会費(任意参加;3000円程度)は当日受け
☆主催 京都大学 情報学研究科 河原研究室
(一社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 近畿ブロック、京都府難聴者協会
速記科学研究会、速記懇談会
☆協賛 (社福)京都聴覚言語障害者福祉協会
(公財)京都新聞社会福祉事業団
(特非)全国要約筆記問題研究会
(公社)日本速記協会
京都大学 学生総合支援センター 障害学生支援ルーム
高等教育アクセシビリティプラットフォーム(HEAP)
(以上予定を含む)
☆協力 (株)ワードワープ
☆プログラム 13:30 開会挨拶 兼子次生 13:40 講演1「大学における障害学生支援の現状」 村田 淳 (京都大学 障害学生支援ルーム) 14:10 講演2「聴覚障害者への文字による情報保障のあり方」 長谷川洋 (全国文字通訳研究会) 14:40 講演3「『言葉の壁』を越える総務省の取組」 高村 信 (総務省国際戦略局技術政策課) 15:10 (休憩) 15:30 講演4「IPtalkにおける音声認識対応」 栗田茂明 (日本遠隔コミュニケーション支援協会) 16:00 講演5「音声認識と字幕付与技術の進展」 河原達也 (京都大学) 16:30 自由討論 兼子次生 (日本速記協会;Intersteno日本代表) 17:15 閉会挨拶 滝野千里 (京都府難聴者協会) 17:30 交流会シンポジウム2018は、おかげさまで143名の方に参加頂き、盛況に終わりました。