『聴覚障害者のための字幕付与技術』シンポジウム 2009
〜テレビ字幕から個人対象字幕まで、コミュニケーション支援技術を考える〜


(趣旨)
 現代社会では言葉によるコミュニケーションが重要ですが、とりわけ言葉を 聞く上で障害を持つ人たちに、話し手の言葉を適切に伝えることが強く求めら れています。
 2007年に開催した第一回のシンポジウムでは、 話し言葉をパソコン入力により即座に文字化するパソコン要約筆記、速記タイ プを電子化したはやとくんを用いる字幕付与技術、自動音声認識を字幕作成へ 応用する研究など、現在から未来につながる技術を総覧しました。 2008年に開催した第二回のシンポジウムでは、 教育の場におけるノートテークを取り上げて、聴覚障害者の学びの支援に関す る取組みを総覧しました。
 今回は、多様なデジタル機器の普及をふまえて、テレビ放送字幕に関する研 究開発の最前線、ソニーPSPを用いた個人対象のコミュニケーション支援技 術などを紹介し、理解と議論を深めたいと思います。あわせて8月に北京で行 われたインテルステノコングレス(IFIP)における世界のリアルタイム字幕付与 技術の動向も紹介します。難聴者、中途失聴者、ろう者の皆さん、要約筆記者、 PCキャプショナー、教育関係者、情報通信技術研究者、速記者など、Speech to Text Technology に関心のある皆さんのご参加をお待ちしています。

☆と き 2009年11月28日(土) 午後1時30分〜午後5時30分
☆ところ 京都大学 学術情報メディアセンター 南館
     京都市左京区吉田二本松町 ...アクセスマップ
☆定 員 100名
      参加無料、ただし懇親会費(任意参加;3000円程度)は当日受け
☆主 催 京都大学 学術情報メディアセンター
     総務省SCOPE「音声認識技術を用いた会議録及び字幕の作成支援システム」
     (社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 近畿ブロック
     速記科学研究会、速記懇談会
☆協 賛 (社福)京都聴覚言語障害者福祉協会
     (財)京都新聞社会福祉事業団
     NPO全国要約筆記問題研究会 関西ブロック・近畿ブロック
     (社)日本速記協会
     京都大学 身体障害学生相談室
☆協 力 (株)ワードワープ

◇プログラム

13:30 開会あいさつ
13:45 講演1「世界の話し言葉書き言葉化技術〜インテルステノ報告」
               兼子次生
14:15 講演2「PSPを用いた個人用字幕提供システム」
               森直之(要約筆記サークル「さくらんぼ」)
15:00 (休憩)
15:15 講演3「NHKにおける生字幕制作技術の進展」
               今井亨(NHK技研)
16:00 講演4「音声認識技術を用いた字幕付与の進展」
               河原達也 (京都大学)
16:30 討論

17:15 閉会あいさつ      山口武彦
17:30 交流会
シンポジウム2009は、おかげさまで121名の方に参加頂き、大変盛況に終わりました。

☆問合せは、河原達也、兼子次生 (jimaku09@ar.media.kyoto-u.ac.jp) まで